今までは予告編だったかと思うくらい今回の魔女一撃は重い。

 日曜の朝、東京・品川でチクッと小さな一撃を食らった。月曜に違和感を残しつつも不自由はしないので普通に過ごしたのがよくなかった、のか。サポーターを腰に巻いて椅子に2時間座ったあと、立ち上がって小さく笑った瞬間に鈍い一撃。う、う、動けん。

 火曜朝、寝床から起きるのに30分かかった(笑い)。脂汗まみれ。なんでそうなるの! 慎重に身体を動かしているのに何かの拍子に「う」が出て壁や家具にしがみつき、そんな自分に笑ってしまう(涙)。

 水曜。恐る恐る買い物に出る。目指すは徒歩数分のセブンイレブンだ。そういえば亡くなる数日前にマンションの先輩が痩せ衰えた姿でこの横断歩道を渡ってセブンイレブンに行っていたなぁ。末期だったあの先輩と違って私は単なるぎっくり腰なので、痛いとか動けないとか言ったら笑われる。あの先輩から学んだことである。などと思いながら横断歩道を渡るために一歩踏み出したところで段差に足を取られて「う」。

 木曜になっても悪化している感じがするのでやむなく駅前の医者に。呼ばれてレントゲン室に向かう廊下でも「う」と唸って手すりにしがみつく私を見た技師さんが「大丈夫ですか!」と駆けてくる。ああ恥ずかしいったらありゃしない。

 どう身体を動かしても腰に負荷がかかることがよく分かる。立っていても少しバランスを崩すと「う」。腰は身体の要だな、などと強がってうそぶく。

 連休はありがたかったが外出は怖い。いい機会なので仕事をしていたが、パソコンに向かって前傾姿勢になるので何かの弾みに「ううううう」。連休が明けても違和感が残り、とうとう発症から2週間。ようやく回復してきたが、ぎっくり腰はほんまに怖いという安易な結論である。