首里城が焼け落ちて1年。あの日わたしはずいぶん早い時間に首里城の炎上を神奈川県の自宅で知った。

 その理由はラジオである。NHKラジオが「沖縄放送局から首里城の炎が見えます」と放送するのを聞いた。時計を見ていないので何時か分からないが外は真っ暗だった。

 なぜにラジオで聞いたかというと、怖いからである。夜中に目が覚めて、シーンとしていたら怖い。何か物音がしていても怖い。夜一人で寝るのが怖いのである。自宅でも出張先の宿でも怖いものは怖い。

 シーンという無音も何かの物音も怖いので、出張先ではテレビを付けっぱなし、自宅ではラジオを付けっぱなしで寝る。

 夜中にふと目が覚めてラジオから聞こえてくる音楽が私のよく知る時代だったりすると5曲くらい続けて頭の中で一緒に歌ってしまうことがある。

 戦(おのの)きつつ ひとり寝る夜の NHK いかに楽しき ものとかは知る