ニュージーランド近海で立て続けに大地震が起きたのを見て、「なるほど、ああいうふうに時間差で南海トラフ沿い大地震に襲われる可能性があるのだな。この本に書いてあるように、もはや逃げようがない」と分かった。しかも今度来る南海トラフ沿い3連動大地震は3回に1回の超大型らしい。わはは、と笑って開き直るか、できる限りの準備と備蓄に励むか。

 私の命はどうでもいいのだが、親より先に死ぬわけにはいかない。ただただそれだけの理由で、できる限りの準備と備蓄に励む。

 徳島が南海トラフ地震で揺れた一番近い年は1944(昭和19)年である。それを経験した母は「玄関にあった靴(下駄と言ったかもしれない)が水に浮いとった」と言っていた。お母ちゃん、次に来る地震はそんな甘いもんとちゃうみたいでよ。徳島市はもちろん、親戚が暮らす田宮も北島町も友人が住む佐古も津波で壊滅するのではないか。

「地震が来る前に死んどったらええなぁとお父ちゃんと言いよんよ」と母は最近ようやく次の南海トラフ大地震をほんの少し意識するようになった。答える言葉がない。

 鎌田先生によると、2030年代に起きると想定されている。2039年として、今から18年後である。そのころは父も母も100歳前後の計算だから、まぁ、何とかなるか(何が?)。

 しかし同級生は75歳前後だ。まだ生きているはずで、しかし足腰は衰え体力も落ち、逃げたり避難生活を送ったりするのは難儀かもしれない。

 危険が想定される地域から引っ越しを始めるか小舟を買って庭に置いておくか。などと書いている私がJR東海道線に乗っているときに首都直下地震に遭遇して電車ごと宙に浮いてそのあと地面か建物に直撃してあっという間に終わるかもしれないなぁ。