
必要なものと不要なものを分ける。と言うのは簡単だが、やってみるとなかなか。しかし先に進むためにはやるしかない。私がまず取りかかったのは本である。
数本の本棚に収容できないのでその辺に積まれているまだ読んでいない本が多数。読み終えて本棚に鎮座しているけれど今後読みそうにない本も多数。ここから取りかかった。
「絶対に必要な本」と「今後必要になるかもしれない本」だけ残す。あとは片っ端から捨てる。
私は本に線を引いてページを折るので、古本屋に渡しても二束三文だろう。であれば自分のペースで選んで資源再生ゴミに出すほうがいい。
2週間に1回の資源再生ゴミに本を出しながら思う。
「こんなしょーもない本を買ったのか。金額にしたら総額どれくらいになるだろう。買わなければ今ごろ少しは貯金ができたのではないか」
いや、しかし、それは今の目線でしかない。そのとき、その本が必要だったのである。しっかり読んで吸収したのである(たぶん)。
捨てる本はウンコに似ている。ウンコは元々は食べ物であり、大事なものを体内に吸収させて役目を終え、その姿がウンコなのである。最後はウンコになるんだから肉なんか食べなくてよかったなとはならない。しょーもないと今思う本は私に栄養を与えてくれたのである。そのおかげで今の私があるのだっ。
感覚的には本の3分の1くらい捨てた。3分の2も残ったのは意外というか不徳の致すところでございますというか、うーん。
取り扱いに困るのはサイン本である。長男と長女のサインを書いてもらった本多勝一さんの全集の2冊。仲が良かったころに買い求め、サインしてもらった。読めば間違いなく面白いから送るしかないのだが。