書き手は元朝日新聞記者の夫妻である。夫の初任地と最終勤務地が福島で、家族揃って福島に移り住み、出版社を立ち上げた。その1冊目が2人で執筆したこの本である。
私の福島時代にお世話になった読売新聞の先輩記者のフェイスブック投稿で知り、「夫婦そろって朝日を辞めたの?! 何とまぁ。思い切ったことをしたなぁ」と驚き、直接メールして、送ってもらったのがこの本である。Amazonでも買うことができるようになったようだ。しかしAmazonに引かれる手数料を考えると直接連絡して買うほうがいいように思うのだがどうだろう。というわけで、直接買う人用にチラシを添えておく。
本書ではふたりが朝日を辞めた《やむにやまれぬ事情》などには全く触れていない。記念すべき最初の本なのである。無粋な話は後日。いい判断だと思う。
私が引き込まれたのは、家族が東北の自然の中で過ごす様子だ。ぶどうをたらくふ食べ、残ったぶどうでジャムをつくる。野菜の収穫の手伝い。ザリガニ釣り。
《首都圏から福島に引っ越してきて半年、だんだん手を動かすことが増えたような気がする。いや、自分からなるべく手を動かそうとしている》
いいなぁ。羨ましい。都会で暮らしていると土や水に触れる機会が激減する。人間を頭でっかちにしてしまう都会暮らしに疑問を持ってきた私(もともと田舎者)は激しく共感する。
ウネリウネラの住所を見たところ、私が福島時代に住んでいた場所のすぐ近くではないか。おお。ウネリウネラの窓から吾妻山は見えるだろうか。
この本のカバーのこの紙質、私はもしかすると一番好きかもしれない。温かみが伝わってくる紙質なのである。本書の紙の色(クリーム色)は優しい感じが心地いい。装丁も営業も含めて何から何までウネリウネラが手がけたその手の温かみのようなものが、ひとつひとつからにじみ出ていて、ウネリウネラが今後出版してゆく本が楽しみだ。
私の福島時代にお世話になった読売新聞の先輩記者のフェイスブック投稿で知り、「夫婦そろって朝日を辞めたの?! 何とまぁ。思い切ったことをしたなぁ」と驚き、直接メールして、送ってもらったのがこの本である。Amazonでも買うことができるようになったようだ。しかしAmazonに引かれる手数料を考えると直接連絡して買うほうがいいように思うのだがどうだろう。というわけで、直接買う人用にチラシを添えておく。
本書ではふたりが朝日を辞めた《やむにやまれぬ事情》などには全く触れていない。記念すべき最初の本なのである。無粋な話は後日。いい判断だと思う。
私が引き込まれたのは、家族が東北の自然の中で過ごす様子だ。ぶどうをたらくふ食べ、残ったぶどうでジャムをつくる。野菜の収穫の手伝い。ザリガニ釣り。
《首都圏から福島に引っ越してきて半年、だんだん手を動かすことが増えたような気がする。いや、自分からなるべく手を動かそうとしている》
いいなぁ。羨ましい。都会で暮らしていると土や水に触れる機会が激減する。人間を頭でっかちにしてしまう都会暮らしに疑問を持ってきた私(もともと田舎者)は激しく共感する。
ウネリウネラの住所を見たところ、私が福島時代に住んでいた場所のすぐ近くではないか。おお。ウネリウネラの窓から吾妻山は見えるだろうか。
この本のカバーのこの紙質、私はもしかすると一番好きかもしれない。温かみが伝わってくる紙質なのである。本書の紙の色(クリーム色)は優しい感じが心地いい。装丁も営業も含めて何から何までウネリウネラが手がけたその手の温かみのようなものが、ひとつひとつからにじみ出ていて、ウネリウネラが今後出版してゆく本が楽しみだ。