「はやったん」というのは徳島市の助任小学校時代の同級生林君のあだ名である。そのはやったんの家は綿の生産をしていたように思う。大きな倉庫があり、綿を詰めた巨大な球体が転がっていて、そこで何度遊んだことか。しばらく飛び跳ねていると鼻や喉に綿が詰まってきた。今思うと、自由に遊ばせてくれたはやったんのご家族にはただただ感謝である。

 さて。

 終活の1つとして寝袋の処理をした。市役所に問い合わせると、30センチ四方に切って可燃ゴミで出していいという。さっそくハサミを入れた。その瞬間綿らしきものがこぼれ出て、舞い上がった。掻き寄せようとしたがふわふわふわふわ。

 こうなるともう自棄(やけ)である。切り刻み、ふわふわふわふわ。切り刻み、ふわふわふわふわ。

 教訓。寝袋を自宅で切り刻んではいけない。