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 本があふれ、床に積み上げた未読本に足をひっかけて転倒しそうになるキケンな事態が何度も起き、意を決した。本を捨てるぞ捨てるぞ捨てるぞ。(1)あくまでも今の時点で、(2)将来読み返すことはない、という条件で本をふるいにかけて、捨てまくる。

 本の整理をしていて出てきたのが、同じ本を複数買っていることだった。高橋源一郎さんの『小説教室』は3冊もある(笑い)。うち1冊は敬愛する女性からのプレゼントなので自分が買ったのは2冊だが、ほかの本と違って深刻度が大きい。というのはこの本を私は読んでいる。読んでいるのにまた買ってしまったのは、読んだことを忘れてしまっているからだ。

 同じ本を複数買った事例はほかにもあるけれど、ほかの本はまだ読んでいない。本棚に入らないのでその辺に適当に置いてしまい、買ったことを忘れてまた買ってしまうわけだ。わけだって、おい!

 こういう事態を避ける方法で私の頭に浮かんだのは1つだった。著者別テーマ別に置くしかない。あっちこっちにバラバラに置くから、チェックできないし、頭に残らないのである。

 もちろん私の頭が腐ってきているというのが最大の原因だが、ドライアイスで冷やすわけにもいかない。

 というわけで、本棚から本を全部出し、不要な本は捨て、あとは著者別テーマ別に並べていく。長倉洋海さんの場合大型写真集と新書があり、大きさが全く異なるのだが「著者別テーマ別」のルールに従うと並べるしかない。こうして集約していけば、同じ本を複数買う失敗は今後避けることができる、のではないだろうか。

 この集約整理に問題があるとすれば、いったん全部出した本をルールに基づいて本棚に並べるのは時間がかかるということである。取り組んで数カ月経つのに未だに本棚に収まっていない本が多い。パズルのように並べ替えをしなければならないので時間がかかるのである。何をやってんだか。