アマゾンで買うより本屋で買うほうがいいと思い至り、1冊の本を探して何軒も本屋をはしごするようになった。アマゾンの便利さがよく分かるのでどうしても見つけられない場合はアマゾンで注文するけれど、まずは本屋を応援しないと。

 というわけで、単行本を2冊手にしてレジに並ぶ。並んでいるのは私だけだ。

 レジには7人。そのうちの1人は客が買う本の代金を受け取ったりしている。残り6人は、2人ずつで何やら話している。もちろん雑談ではなく、レジの打ち方の指導か何か仕事の話をしているように見える。

 西村賢太さんふうに言えば私は根がスタイリッシュなので、ぼけーっと待つのは嫌いではない。しかし私がレジの側にいれば、根が小心者なのでお客さんを待たせるのは苦痛だ。すぐに「こちらにどうぞ」と声をかける。

 しかしこのジュンク堂は、客対応をしていない人間が6人もいるのに、誰もそういうことをしない。私は全く急いでいなかったのでいつまでも待つつもりだったけれど、6人の機転の利かなさというのか愚鈍というのか、客をほったらかして平気な神経が全く解せない。

 というわけで、立川店で買うのは当面やめることにする。