同じ阿呆なら泥と炎のニシノ説

軽挙妄動のワタシが世の中の出来事や身の回りの出来事に対する喜怒哀楽異論反論正論暴論をぐだぐだ語り続けて5000回超

ノンジャンル

「ポコペンポコペンだーれが突っついた?」

 若い人と話していると“ダイハッケン”が稀にある。

私「ポコペンポコペンだーれが突っついた」

若者「何で知ってるんですか?」

私「?」 

若者「それ、『ドラゴンボール』のピッコロ大魔王が卵を生むときに使う呪文ですよ」

私「『ドラゴンボール』って漫画だろ。読んでない」

若者「読んでないのに知っているんですか」

私「これはポコペンという遊びで使う台詞で、ワシが大阪の小学生のころによう言いよった」

若者「そんな遊び、知りません」

私「でも、間違いなく出典はポコペンという遊びの台詞よ」

若者「びっくりしたなぁもう」


ゼレンスキー大統領のシャツを製造しているメーカー「5.11」

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 ゼレンスキー大統領が着ているTシャツに注目が集まっている。インターネットで調べると、「5.11」というメーカーの製造らしい。これ以外はまがい物つまり偽物。アマゾンなどで売られていても、「5.11」製でなければ単なる模造品だ。

 この「5.11」は「ファイブ・フィフティーン」と呼ぶ。「3.11」でも「9.11」でもない「5.11」は何の日かと思ったらロッククライミングの用語で、難易度が非常に高いことを示す数字だった。

 そのロッククライミング用のパンツを作ったメーカーが頑丈な作りで信頼を集め、米連邦捜査局(FBI)アカデミーに正式採用されたあと、米中央情報局(CIA)や米海軍特殊部隊、民間軍事会社などが相次いで採用したらしい。

 ウクライナ辺りに「5.11」の工場があり、そこでウクライナ軍が制服を作っていたらしい。

 日本では東京・福生市にアジア最大規模の店がある。足を運んで衣類を触ってみると、非常にしっかりした裁縫を施していた。こりゃ丈夫だろう。細かなところのデザイン性が高いのも魅力で、そのぶん価格は上着が1万円台だった。

 店のスタッフによると、ゼレンスキー大統領が着ているTシャツは日本にまで回ってくることはなさそうだ。防弾チョッキもよく売れているそうだが、戦争ゴッコをする人たちが買っているのかもしれない。平和である。

ワシもロシア企業との取引を停止した

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 ワシもロシア企業との取引を停止してやった。ロシア軍のウクライナ侵略戦争に抗議の意思を示すため、国際社会と歩調を合わせる。

 と書くと何だかたいそうな話だが、カスペルスキーの更新をやめたに過ぎない。いろいろなセキュリティソフトがあるけれど、私が見る限りでは最も評価の高い、つまり性能の良いのがロシア産のカスペルスキーだ。普段使っていると不便を感じることさえあるくらい強力だ。

 ゼレンスキー大統領の政治の失敗ではないかという思いとは別に、民間人への無差別な残虐行為を繰り返すロシア軍およびプーチンの足をわずかでも引っ張るためにカスペルスキーとの取引を止めてやることにした。

 NTTがモタモタしているようだが、ワシはとっくに取引をやめておる。見ならいなさい。えっへん。

披露宴での男女平等

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 私は根がスタイリッシュで男女平等主義者なので、ずいぶん前のことだが、長女の結婚披露宴に出たついでに、最後の挨拶のとき新婦側の親として語った。

 通常はなぜか新郎側の親が語り、新婦側は何も語らない。おかしなことではないかと長年疑問を抱いていた。長女を通して新郎側に打診し(というのも奇妙な話だが)、OKを得た(というのも変な話だ)。

 毒舌の次女が「面白かった」と言ってきた。最初から最後まで笑わせてやろうと目論んでいたので目標はとりあえず達成したことになる。

 次の目標は、新郎側の親が語るなら新婦側の親も対等に語る時代の招致である。というか、親の語りは不要ではないかというのが正直なところだ。

温かい靴下は

 足が冷えると感じるようになったのは50代半ばごろから。特に外出時に冷える冷える。というわけで、どうすれば足を温かくすることができるか、手持ちの靴と靴下で組み合わせを試してみた。

 結論から言うと、モンベルのクラッグステッパーという靴とモンベルのメリノウールエクスペディションという靴下の組み合わせが最も温かい。

 革靴の場合、靴そのものが冷えるので、靴下にメリノウールエクスペディションを履いても、ミズノのブレスサーモ極厚パイルを履いても、靴下まで冷える。氷点下の朝、革靴にブレスサーモ極厚パイルを履いて外出した経験から言えるのは、そもそもミズノのブレスサーモは汗で発熱する仕組みなので、足が冷えていると汗をかかず、したがって発熱しないのである(笑い)。その点、これも試したのだが、革靴とメリノウールエクスペディションのほうがごくわずかにましだった。

 繰り返すが、靴が冷たいと靴下も冷えるのである。

 モンベルのクラッグステッパーという靴は牛革や合成皮革などでできていてゴアテックスの皮膜に覆われた低山や街歩き用である。そういう用途なので冷えにくいのは当たり前だし、冷えにくい靴を履けば靴下も冷えにくいという当たり前の話である。

 クラッグステッパーを履いておけば、発汗をもとに発熱するブレスサーモ極厚パイルは、電車に乗って温まると、足が発汗しているのだろう、発熱しているのか温かくなった。メリノウールエクスペディションは最初から温かい。

 朝起きて室内のフローリング上で履くと違いが分かりやすい。ブレスサーモ極厚パイルはザラザラしていて温かくない。メリノウールエクスペディションは履いた瞬間から温かい。

年賀状の混乱に終止符を

 年賀状にヒーヒー言うようになって長い。理由は簡単、かつては舎弟3人にやらせていた。返事のチェックも、住所録の変更も、すべてやらせていた。私は指示するだけで済んだ。舎弟3人がいなくなり、その後は私が泥縄式で毎年の年賀状を出してきた。返事が来たかどうか確認しないまま年賀状だけ出し続け、ワケワカメであった。

 とりわけ今年は仕事が終わらず(というか、貧乏人なので仕事を積極的に受けてしまうw)、おまけに住所録のデータを失ってしまったため、しっちゃかめっちゃかである。ここで思いついた。「ココナラ」に頼むことができるのではないか、と。

「ココナラ」をこれまで何度か使ったことがあるので費用の妥当さと仕事の確かさは分かっていた。私の依頼は2点。

(1)私から年賀状の束を送るので、それをもとにエクセルで住所録を作ってほしい
(2)ついでにラベルに印刷して、年賀状の束と一緒に送り返してほしい

 納期までの時間が短いという理由で数人に断られたが、受けてくれる人に出会えた。仙台市在住の人だった。その人の言い値で了解したものの、大変助かるので感謝の思いを込めて少しばかり上乗せしてお支払いした。

 元日に着くかどうかは別にして、年賀状の発送が一気に進んだ。漏れがありそうだが、まぁ仕方がない。発送済みリストともらった年賀状を照らし合わせていく。

 作ってもらったエクセルの住所録を今後は私がしっかり更新していけばいい。来年から年賀状づくりがぐっと楽になる(はずだ)。


ようやくワクチン接種2回

 ようやくワクチン接種を2回済ませることができた。油断できないとはいえ、気持ちの上では安心感が生まれる。私のような50代後半個人事業主にとってワクチン接種の道は容易ではなかった。

 地元平塚市では50代後半には順番が来ていなかった。市のサイトを見ると自衛隊大規模接種会場でワクチン接種する人には別途接種券を送るという。さっそく申し込んだ。

 ところがだ。自衛隊の大規模接種会場の予約が全くできない。アクセスが殺到しているのだろう、サイトに辿り着くことができないのである。6分くらい経ったころ突然サイトが浮上してきて、予約終了の文字を突きつけてくる。

 平塚市のサイトに戻ってみると、大規模接種会場用に接種券をもらった人はそっちで接種を受けてくれという文言がある。やむなく自衛隊の大規模接種会場の予約を入れようとするのだが、サイトに辿り着くことすらできず以下省略。

 私が感染するのはいいけれど、感染したついでに死んでもいいのだが(笑い)、仕事を一緒にしている人たちに私から感染させてしまったら申し開きができない。

 というわけで、右往左往したあげく、平塚市で2回接種を済ませることができた。ようやく。

 翌日は熱が出たり下がったり、寝たり起きたりだったが、1日経つと元に戻った。ほっ。


 

ワクチン接種2回済ませても

 ファイザーのワクチン接種を3カ月前に済ませたAさん(私の知人の同僚)が高熱を発した。その数日前に子供が新型コロナに感染しているので、家庭内感染なのだろう。

 噂では聞いていたが、ワクチン接種を2回済ませていても感染するのだった。しかも高熱とは。

 Aさんと私の知人は職場で近い距離にいた。濃厚接触者になっている可能性が高く、この週末を戦々恐々と過ごしている。

 ワクチン接種2回済ませても油断なさるな。


 

トヨタのチョクノリは非常に便利

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 レンタカーを借りるとき面倒くさいのは手続きに時間を取られることだ。免許証を見せて、書類に署名して。順番待ちがあるともっとツラい。もう1つ厄介なのは、営業時間があることだ。朝の5時や夜の11時にレンタカーに乗りたいと思っても店が閉まっている。

 こうした問題を解決するのがトヨタのチョクノリである。初めて使ってみたところ、けっこう便利だった。

 予約から返却まですべてスマホでやる。鍵の開け閉めもスマホだ。ブルートゥースで連携する仕組みなのである。

 私は姫路駅前のチョクノリを使って徳島まで往復した。延長もスマホでできる。返却は同じ場所でなければならないという制約はあるが、最初から最後までスムーズである。私は22時に借りた。無人だから対応できるわけだ。

 チョクノリが増えていくのは間違いない。だって便利だもん。経営側からすれば人件費が少ないのが味噌だろう。


 
 

あのNHKがUFOを報じるとは

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 正午と夜7時のニュースでNHKはUFOを報じた。米国家情報長官室という公の機関が米議会向けの報告書を公表したことを受けて報じただけだが、映像付き(すでにインターネット上で見ることができる映像だ)である。厚遇ではないか。子供のころにUFOに関する本やテレビを半信半疑で読んでいた私は、NHKが正午と夜7時のニュースで報じたのが嬉しかった(笑い)。

 米国にしてUFOの解明は全くできていない。しかし存在を公に認めたのだから放置プレーを続けるわけにはいかないだろう。ただし、ホーキング博士は確か「宇宙人と接触すべきではない。なぜなら善意の生命体か悪意の生命体か分からないからだ」という趣旨の見解を残している。どうすればいいのだろう(と私が真面目に言うのも何だが)。

 機密指定になっている情報も米国は公開して、対策を国連で検討すべきではないか。地球上で戦争や内戦をやっている場合ではないと目が覚めるかもしれない(それはそれで恐ろしいことだが)。

 米国がUFOを認めたという点で、矢追純一さんは先見の明があった。その矢追さんはご存命なのか。ネットで検索してみたら、宇宙塾とかいう催しをやっている。宇宙塾? よく分からないが、NHKも新聞も矢追さんのコメントを取って欲しかったなぁ。日本テレビは矢追純一さんをキャスターに、機密指定の情報を追いかける番組をつくってはどうだろう。

 

  

家を買うか借りるかという問題はそもそも

 家(マンション)を買うべきか借りるべきかという話題がインターネットに時々出てくる。

 若いうちは賃貸でいいかもしれない。しかし、だ。例えば東京・新宿区の地下鉄早稲田駅の辺りで見てみると、20平米程度で月額8〜9万円はかかる。年間ざっと100万円である。8年も借りれば800万円だ。2年に1回の更新料を加えると、もっと増える。

 8年暮らして800万円以上使って、何も残らない(笑い)。

 ごく一部の金持ちは別として、年齢が上がるにつれて普通はローンを組みにくくなる。例えば45歳で30年ローンを組むと、75歳まで支払うことになる。そこまで仕事と健康を維持できるかどうか。

 というわけで、可能なら早めに買うほうがいい。ただし、大震災で倒壊したら“資産”が吹っ飛ぶ。私が買うなら(もう買えないけれど)、国が公表している地盤データをよく見て危険地帯を最大限避ける。もう1つは富士山が噴火した際の火山灰がどう流れるかも見る。火山灰が20センチも積もる三鷹市は避けるだろうなぁ(買えないけれど)。

 もっとも、田舎に家があるという人は、そこにいずれ住むことができるなら、都会で賃貸生活をしていいかもね。

ああ阿波銀行

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 太陽光発電関連会社テクノシステムズ(横浜市)の詐欺被害に遭った金融機関として阿波銀行が挙がっている。融資額は約7億5000万円。

 バブル経済のときにも一切踊らず、堅実な経営をしていたとしてかつて『毎日新聞』経済面のコラム「経済観測」で誉められていた銀行である。もっといえば私の父が勤め上げた銀行で、私はその給料で東京の大学に行かせてもらった。

 その阿波銀行がこういうところで名前が出るとは。不名誉と思うのは私が当事者ではないからで、融資した横浜支店や本店の当事者は不名誉どころの話では済むまい。

 阿波銀行は5月28日付でサイトに「一部報道について」という題名で文書を載せている。

・・・・・・・・・・
 このたび、報道されております当行に対する融資金詐取事件につきましては、現在捜査中であり、捜査に協力する立場から、当行からのご説明は差し控えさせていただきますので、ご了承ください。
 なお、本事案につきましては、既に前年度決算において処理を終えており、当行の今年度業績に影響を及ぼす懸念はございません。お客さま、関係者のみなさまに多大なご心配をおかけしましたことを心よりお詫び申しあげます。
【本件に関するお問い合わせ先】あわぎんお客さまサポートセンター(以下略)
・・・・・・・・・・

「一部報道」という書き方が泣かせる。新聞もテレビも阿波銀行の名前を出しているのに「一部報道」って。

児童相談所職員の性暴走について

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 一時保護されていた女子中学生をホテルに誘ってセックスした男性職員23歳、女子高生をホテルに誘って猥褻な行為をした男性職員27歳。どちらも逮捕されて新聞に名前が載った。彼らを擁護するつもりは毛頭ないけれど、魔が差したのだろう。若い男の性欲は暴れ馬のようなもので、手綱を取り損ねて“落馬”する男を私は「阿呆め」とは思うものの一分も同情しないわけではない。

 児童相談所で女の子を担当するのは女性職員にしてはどうだろうか。あるいは80歳以上の爺様にするとか。高齢化の時代に高齢男性(性的妄想は旺盛だが性的能力が皆無になっているはず)を雇用するのは時代の要請にも合う。

 どれだけ教育をしても人間には魔が差すことがある。だってにんげんだもの。いずれまた似たようなことが起きる。

 態勢を見直すほうがいい



山田詠美さんの連載が始まる期待と

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 長年不思議だった。昭和の終わりごろから平成にかけて、『毎日新聞』の日曜版が断トツで面白かったからだ。部数を減らし続けていた新聞社が、他社に比べて給料の少ない新聞社が、なぜここまで日曜版を充実させることができるのか理解できなかった(笑い)。

 それがようやくというべきか、ここ最近の日曜版は毎日新聞社の体力相応に貧相な内容に落ち着き、手抜き紙面に私は愛想が尽きていた。いくら貧乏でもここまで読者を馬鹿にするのかと。夕刊だってそうだが、武士の情けでここでは触れない。

 ところがだ。あの山田詠美さんの小説連載が日曜版で6月から始まるという。しかも宇野千代さんの「生きて行く私」を意識して書いていくという。これは楽しみだ。落陽の紙価を高めるとはこのことだろう。

 社員記者が書く面白くも何ともないコラムが夕刊に目立つ『毎日』は、コラムも手練れの小説家に書いてもらうほうがいい。

 

五輪候補選手が言うべき「東京五輪は中止を」

 猫に鈴をつけたがらないほとんどの政治家の中で、二階さんの発言は観測気球だと思うが、よくぞ言った。

 オリンピック候補選手にしてみればトンデモない発言に聞こえたかもしれない。現実には人の命が絡む事態が続く。ワクチンは間に合いそうにない。運動選手の活躍の場の確保と人命を天秤にかけると、答えは決まっている。人命の責任をオリンピック選手が負うことはできまい。

 次はオリンピック候補選手が声を上げるべきではないか。「人命を優先してください」と。オリンピック候補に気を使って「中止を」と言えなかった私のような人間は少なくないはずで、だからこそ当のオリンピック候補選手が率先して言わなければ。今言わないでいつ言うのだ。

 今言えば共感が広がり、支持が集まる。


 

父の遺品

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 徳島の実家で。

母「これ、いらんで? お父ちゃんが使とった腕時計」

私「ランニングで使う腕時計で十分なんやけどな」

母「30万円したとかいう腕時計やけんど」

私「今なら3000円やな。まぁ、お父ちゃんの遺品としてもろとくかな」

 そこにやってきたのは父だった。

父「何が遺品じゃ! ワシを勝手に死なすな」


狭いスエズ運河

 知らなかった。スエズ運河があんなに狭いとは。中東戦争のときによく聞いたスエズ運河だが、写真や映像を見た記憶がない。今回の座礁事故の写真を見て、「せまっ!」と驚いた。ウィキペディアによると幅は205メートルだそうな。私でも泳いで横断できそうだ。

 それにしても知らないことが多い。この調子でいくと、棺桶に入って「せまっ!」とか叫びそうだな。

ゆうちょ銀行が振込手数料最安

 私が阿呆だったということだ。ゆうちょ銀行の振込手数料に安さに驚いた。

 例えば三菱UFJから三菱UFJに振り込むと440円(これは間違い。正しくは220円)かかるのに、ゆうちょ銀行からゆうちょ銀行は100円、ゆうちょ銀行から一般銀行には220円。何じゃこりゃ。今まで払ってきた手数料返せ三菱UFJ。

 小口の振込をお客さんに求め、振込手数料をお客さんに負わせる商売をしている会社はゆうちょ銀行の口座を持つのが本来のあり方だな。 


 

10年前の今日あの大混乱の中でなぜ電話が通じたか

 JR横浜駅で東海道線のホームに向かう階段をのぼっているときだった。急に酔ったように足元がフラフラ。おかしいなぁと思いながらホームに上がったら、駅の看板がガタガタ鳴っているので地震に気づいた。立っていたせいかさほどの地震ではないと感じたが、電話が不通になると思ったので揺れながら自宅の固定電話にかけてみた。

 呼び出し音は鳴るものの誰も出ない。そのとき自宅マンションは揺れに襲われていた。家族は悲鳴を上げ、電話に出る余裕がなかったとあとで知る。

 電車はストップ、バスは長蛇の列でそもそも動かない。ジョナサンで昼飯を食べながら、誰かがツイッターで生中継してくれていたNHKの映像を見て驚愕した。あのツイッターがあったから私は被害状況を理解できた。本当に感謝している。今後もし逆の立場になれば、私はSNSでテレビを中継する。

 帰宅できそうにないので、当時大学生だった長男に「何万円でもええけん、横浜でホテルの部屋を押さえてくれ」と頼んだがすでにどのビジネスホテルも満室になっていた。

 仕方ない。「ジョナサンで一夜過ごすか。席は確保済みだし」と覚悟して、20時ごろに晩飯を食べたのだが、22時閉店のアナウンスが店内に流れ、その時間に追い出された。

 ここから平塚の方向に彷徨した。国道1号を歩けば必ず着く。30キロくらいと見積もり、6時間。たいしたことない。途中コンビニに寄ったが略奪されたかのように食べ物がない(笑い)。あれが夏だったら喉が渇いて大変だっただろう。戸塚警察署でトイレを借りたはずだ。藤沢辺りまで来ると人はもう歩いていない(車は時々通る)。

 さて。1つだけ大事なことを書いておく。10年間誰にも言わなかったノウハウである。キャリアの設備も充実してきたし、恐らく今後役に立つ場面が出てくるだろうから共有する。今までこのノウハウは見たことがないので、これが日本初と言っていいかもしれない。

 22時を過ぎていたはずだ。携帯が全く通じなくなり、携帯メールも通じなくなった。そんなとき長男から私のスマホに電話がかかってきた。スカイプである。

「あーやっぱり。電話は殺到して駄目だけど、データ通信網はスキがあると思ったとおりだった。生きてるならいいや。じゃあ、あとは頑張って」

 こうして見捨てられたのだが、スカイプやLINEなどで大事な人と繋がっておきましょう。 

大震災用の備蓄が足りないと教えてくれた東京備蓄ナビ

 東京都が役に立つサイトを立ち上げた。これを使えば自分に必要な備蓄が具体的に分かる。

 少し前までは3日分の備蓄を求められていたが、今や7日分が基準らしい。そりゃそうだろう。広い範囲で被害が出そうな首都直下地震や南海トラフ系地震が起きたら、助ける人の手が回るまでにはかなり時間がかかりそうだ。

 私としては7日ではなく、14〜20日くらいは最低でも備蓄しておくべきだと思う。余ればご近所さんに分ければいいのだから。足りないのが一番困る。

 というわけで、私は引き続き備蓄に励む。

 東京備蓄ナビ → 東京備蓄ナビ


 

地震用の備蓄が役に立ったという話

「部屋も狭いのにこんなにストックして」
「余計なものばかり買って、どこに置くんだ」

 常日頃から配偶者にチクチク言われていた。それでも女性(60代後半)は心配性なので、どこかで地震があったというニュースを見るたびに買い足し買い足し。これが役に立った。

 週末訪ねてきた子供から新型コロナが感染し、子供はホテルに隔離、夫婦はそろって自宅で寝込んだのである。

 相撲取り3人くらいが上に乗ってきたような重み。もうここで漏らしていいかというくらいの怠さ。こんなときに役に立ったのが膨大な備蓄だった。中でも粉末飲料(ポカリなどの粉末)とウィダーインゼリーのような栄養補助ゼリー飲料が特に役に立ったという。

 体力が少し回復してきてからは缶詰やレトルトのおかゆ、シリアルバーなどが回復を後押ししたという。

 振り返って女性は言う「粉末飲料は買っておきなさい。場所を取らないんだから」と周囲に宣伝している。

「これだけ買っておいてくれて助かったよ」
 配偶者が珍しく感謝したので女性は大張り切り。

「また備蓄しておかなくっちゃ」

 

ドメインを失効するところだった

 最近こそ更新回数が減っているが、少なく見積もっても5000回以上更新してきたこのブログのドメインを危うく失効するところだった。理由は簡単、ドメイン管理会社からの「更新しなさい」メールの見落としである。

 ムームードメインなら自動更新できるのだが、今のドメイン管理会社は1年ごとの更新なので見落とすと大変なことになる。

 失効したら失効したでブログの文字写真を全部この世から私より先に抹消したと思えば残念とも思わないと一時は覚悟した。とはいえ、このドメインは長年更新してきてSEO効果がそれなりにあるので今失効するのはちょっともったいなかったりもする。

 いずれにしても何とか復旧できたので、引き続き何も役に立たないことを打ち込んでゆこう。

愚問

 瀬戸内海で鯛を釣ってきたという島津社長に、つい聞いてしまった。

「鯛! え! それ、天然ですか?!」

 島津社長の笑い顔を見て、とんでもない愚問を発したことに気づいた。

何もできんワシ

 人は食べ物があれば生きていくことができる。お金ではなく食べ物。戦時中や戦後がそうだった(らしい)。農家に行って自分の着物などと米を交感してもらったというような話を何度か見聞きしてきた。

 大震災や感染症の時代も同じではないか。生きていくことができるのは食べ物を自分の手で掴む人だ。つまり第1次産業である。

 ということで農業に関心を持った。しかし田植えをしたことなどないし、畑で作物を栽培したこともない。手始めに市民農園を借りようと思い立ったのに空きがない。いきない挫ける。

 次は漁業である。私は魚が大好きだ。よし魚だ! しかし、である。本当にいい魚を釣ろうと思えば船に乗らなければならない。ところが私は船に酔う。1988年ごろの沖縄本島南部でサンゴ礁を見るガラスボートに乗ったまではよかった。サンゴ礁をわれわれ客に見せるために船がエンジンを止めた途端「うぷ」。あれ以来船には近づかないようにしている。子供のころ徳島市の海岸で釣りをした経験は何の役にも立たない。

 海の大魔神のような五島さんが瀬戸内海で船酔いしたとフェイスブックに最近書いていて、魚を釣って食っていくのも私には無理だとよく分かった。

 第3次産業は森林が舞台だ。キノコ数種類をはほぼ毎晩食べているけれど、キノコだけではおなかを満たすことなどできないだろう。

 さて。私には何ができるのか。農家もできない。船に乗って魚を釣るのも無理だ。山に入るのも。

 以前から薄々感じていたが、私は何もできない人間なのだった。最初に死ぬタイプだな。

喪中はがき

 今年もまた喪中はがきをいただく季節になった。90代で親を亡くした友人の喪中はがきなら「大往生ですね。おめでとうございます」と思う。長寿で亡くなったのなら決して悪い話ではない。

 もらった私もがっくり来るのが逆縁の喪中はがきだ。取材でお世話になってから年賀状を交わしてきた福島市の知人から息子を35歳で亡くしたという連絡をいただいて絶句した矢先、今日は徳島市立高の1年の担任・松本T先生が10月に亡くなったという喪中はがきを受け取って頭を垂れる。

 まだまだケツの青いガキんちょの私たちを青年として扱ってくれた担任だった。高踏さを感じさせるところに一目置いた。好きな女の子と授業中にぺちゃくちゃしゃべっていて(と書いて驚く。授業中に何をやっていたんだ私は。やっぱり阿呆だったんだな)一喝された記憶がある。そう、一喝が似合う高校教師だった。

 あのときぺちゃくちゃしゃべっていた女の子に携帯メールですぐに伝え、先生のご冥福を共に祈った。


 

ズームの邪魔をするカスペルスキー

 何か触ってしまったらしい。それまでは映像が出ていたのに、ある日突然ズームで映像が出なくなった。私の画面だけ真っ黒。

 あれこれ調べてみたがお手上げ。

 最期の手段としてカスペルスキーを止めてみた。映像が出た。カスペルスキーが邪魔をしていたのか。

 このカスペルスキー、ロシアンだけに強力なのだが裏目に出ることがある。贔屓の引き倒しみたいな。敵を迎え撃つつもりが陣地内で誤爆するような。セキュリティソフトとして性能がいいのかよくないのかどっちだ。

 

冤罪だワン

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 笑ってしまった。警察犬が大脱走という見出しに、その警察犬の顔写真まで載せた記事=10月29日付『毎日新聞』朝刊(東京本社版)社会面=である。

 記事では《捜査員が持つリードを振り切って逃げた》とあるけれど、当の犬にしてみれば逃げた意識はないはずで、山の中に出動して嬉しくなって駆けだしただけに違いない。「犬は喜び庭駆け回る 猫はこたつで丸くなる」と歌われているではないか。犬は駆けるのである。

 人間の勝手な解釈で逃げただの脱走しただのと騒がれている犬のおすまし顔が笑いを誘う。この記事はそういうウケを狙って編集したに違いなく、『朝日新聞』ではお目にかかれないだろう。

 大捜索ののち、リードが樹木に絡まって動けなくなっていた警察犬は無事に保護されたというから、めでたしめでたし。

パティシエ殺害事件で女性がよーく知っておくべきこと

 女性パティシエが元交際相手に23カ所も刺されて亡くなり、その阿呆男は自殺したので書類送検されたという報道を見て、「ああやっぱりそうだったか」と思ったのは、女性が住んでいた部屋である。

 彼女は2階に住んでいた。男は脚立でベランダに侵入し、窓から入って(8月末だったので無施錠だったのかもしれない)犯行に及んだ。

 私は知り合いの女性たちに4階以上の部屋に住むことを強く勧めている。1階や2階は女性が住んではいけない。特に若い女性は絶対に禁止である。狙われたら防げないのが1階2階なのだから。

 不確かながら3階まで侵入した事件があったと記憶しているので、安全を考えると女性は4階以上を強く勧める。

 この事件は男が変質者だったから、彼女が4階以上で住んでいたら外で待ち伏せしていたかもしれない。しかし、不意打ちでない限り、女性は逃げたり、周囲の人が助けてくれたり、という可能性があったかもしれない。

 とにかく女性は4階以上で暮らすことである。1階2階を女性に貸さない条例をつくることができないものか。


中国語の電話がかかってきたのでやむを得ず

 ガラケーに中国語の電話がかかってきた。人間が喋っているのか録音の声なのか分からないという以前に意味が分からない。

 切るのも芸がない。そこで歌を歌うことにした。頭に浮かんだのがなぜかサブちゃんだった。

「はーるばる来たぜはーこだてー」

 なかなかいいノドである。

「さーかまく波をのーりこえてー」

 ガチャ。切られてしもた。

 ちょっとクヤシイ。最後まで聞かせたかった。NHKの「のど自慢」でカネ1つはこんな感じか。

トップファンに認定してくれた水俣病センター相思社

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 これも嬉しい。水俣病センター相思社が私をフェイスブック上のトップファンに認定してくれた。

 石牟礼道子さんの『苦海浄土』を読んで今ごろ水俣病にのめり込み、この水俣病センター相思社の維持会員になった。止まらなくなるのはいいことである。転ばぬ先の杖、じゃない、えーっと何だっけ、そうだそうだ、転石苔むさず、ローリングストーン・ギャザー・ノー・モス(だったかな?)と言うではないか。

 新型コロナ騒動でローリングストーンになることができないのが悔しいけれど、待つしかない。先日水俣病センター相思社が送ってきたりんごの注文書でりんごを買うとするか。

 これまでに琉球新報社やスプリングボクス(南アフリカのサッカーチーム)、ニコンなどが私をフェイスブック上のトップファンに認定してくれており、こういうものならフェイスブックで堂々と自慢していいだろうというか、ほかに自慢するものがないだけなのだが(笑い)。






 

自殺を減らそうキャンペーンでおおおおお

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 東京・品川で「自殺を減らそうキャンペーンをやっています」と声を上げている集団に出くわし、感心なことだと思い、差し出されるままに受け取ったのが『ザ・リバティ』。知る人ぞ知るかの雑誌であった。

 その9月号。ページをめくって「おおおおお」と声が出た。「新たな宇宙人との出会い」という欄に目が留まったのである。タテ3ほどのスペースに4枚の写真(?)が載っており、発見者はすべて大川隆法総裁だそうな。わが徳島が生んだイジンである。県立城南高から東大に進んだ男である。

 写真説明文には《サニトーラという名のヒョウ型宇宙人が乗っている》とか《20人乗り》とか《テトラという金髪美人が乗っている》とか記されていて、興味をそそられる。 せっかくの写真がすべてピンぼけなのがもったいない。どんな機材で撮ればこんなピンぼけ写真を撮ることができるのか。

 矢追純一さんに教えてあげないと。

ががががじゅまるがぁ

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 がじゅまるが枯れ果てた。ただごとではない。私の未来を暗示するかのような無残な姿を見て、恐れ戦いた。

 これを買ったとき上杉さんに言われた。

「何もしなくても、どこでも育ちますから。でもね、私の知り合いに配ったり買ってもらったりしたんですけど、離婚騒動で悶着が起きている家とかトラブルを抱えている人とか、そういうところのがじゅまるだけは幹がシワシワになって形が崩れて、『これ、なに?』状態(笑い)。がじゅまるはその家の悪い気を吸うんです」

 ワシの家に悪い気が流れていたということか! 




 

安倍さんのカルテ

私「安倍さんのカルテ、見えんか?」

某「見てどうするの?」

私「特ダネを書くんじゃ」

某「一定の人のカルテには鍵がかかっている」

私「鍵? パスワードか?」

某「そう。だからごくわずかの人しか見えない」

私「そのパスワード、誰が知っとるかお前は知っとる?」

某「知らん」

私「役に立たんなー」

某「ニシノさんと同じだね」

ギリギリまで一人暮らした先輩

 築30年も経つマンションだし何年も理事会に自発的に参加してきたし住人同士でよく立ち話をするのでそれなりに顔見知りが増えた。

 何度か「死」もあった。私より若い友人の突然死も経験したし、病気になった先輩の生活のあり方も見たし、今回の80代の男性の死の間際の騒動も経験した。特に今回の件は非常に参考になった。

 男性は一人暮らしだった。カウントダウンの状態だった。木曜朝、郵便受けに新聞を取りに来た男性を別の住人が見かけて挨拶をしている。亡くなったのは翌日、それも病院に搬送されたあとだった。

 つまり、ギリギリまでお一人で暮らしたのである。亡くなる数日前に私も横断歩道でお会いしている。骨と皮だけになっていたが、お一人でコンビニに買い物に出かけていたのだった。

 見事と言わずして何と言う。

 だいたい、あの伊丹十三監督の『お葬式』が悪い。大勢の子供や孫に取り囲まれて息を引き取る場面が終盤にあり、理想的な臨終のように見せた。あれは理想でも何でもなく、数ある臨終の1つなのである。亡くなって2日後に発見された森茉莉さんや、胃潰瘍で吐血して一人亡くなった永井荷風のような死こそ、尊い死だという見方があっていい。

 

読売新聞社のナベツネを見直したが

 読売新聞社の妖怪ナベツネのインタビュー番組をNHKが放送した。大変興味深い内容で、ナベツネに中曽根首相、そして中曽根内閣の後藤田正晴官房長官が戦争経験という地下水脈でつながっていたことがよく分かった。

 最初のころ『朝日』や『毎日』に批判されていた政治家が晩年に見直され、左派筑紫哲也さんの「ニュース23」にゲストで呼ばれる事例をいくつも見てきた。中曽根さんや後藤田さんのほか、野中広務さんもその一人ではなかったか。もしかするとナベツネもそうなるか。

 それにしても、である。あの当時の新聞(私が読んでいた『朝日』は特に)は中曽根さんや後藤田さんを正確に報じていなかったのではないかという疑いを抱かざるを得ない。

 とても面白い番組だったが、1つだけ未解決の疑問が残った。私だけだろうか不思議に思うのは。90歳をとうに過ぎた爺様がなぜに未だに読売新聞社の主筆に居座っているのかという謎である。そこまでインタビューできていれば満点を差し上げたのだが、こういう下世話な疑問を抱かなかったのだろうなぁ。


 

緊急地震速報で身構えながら

 突然の(というのは当たり前だが)緊急地震速報が携帯からパソコンから、そして地域の防災無線から流れ、さすがに身構えた。地震の一撃目を覚悟しながら、いろいろなことを考えた。

「自宅にいるから大地震が来ても何とかなる。これは運がいい」

「揺れて落ちたり飛び出したりするものの中で今優先して押さえるべきものは何かあるか? 本? 落ちたり山が崩れたりしても本は壊れないから放っておく。食器棚から食器が飛び出て割れても片付けが面倒なだけで安物だから実害はないに等しい」

「大津波が襲ってきたら屋上に逃げればいい」

「ノートパソコンが立ち机から落ちたら大変だ。よし、パソコンを手に持とう」

「停電しても非常灯や乾電池はすでに準備済みだから問題ない」

「非常食がちょっと少ないなぁ。しまったなぁ」

「トイレットペーパーは1年以上持つ計算だからOK」

「イワタニのガスボンベが1本しか残っていない。買っておくべきだった」

 揺れなかったのは幸いだった。気象庁は今回のような失敗を気にせず、どんどん緊急地震速報を出してほしい。私のように身構えた人にとっていい訓練になったはずだし、「あれをやっておくべきだった」に気づかせられたのが実によかった。


岩手県の新型コロナ感染者ゼロの秘密に迫って

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 大都市圏で新型コロナウィルス感染者が増えているのに、岩手県はゼロを続けている。いったいなぜ。

 東京・銀座にある岩手県のアンテナショップ「いわて銀河プラザ」を見て回っているうちに分かった。

 ほかの都道府県に比べて岩手県民はふだんから鉄分を多く取っているに違いない。銘菓「かもめの玉子」を多く食べているに違いない。この2つにあやかれば感染予防になるはずだ。ほんまかいな。

 というわけで、買った。1つは鉄製のふくろう。もう1つは「かもめの玉子」。さいとう製菓はあの3・11のとき社長が従業員に「津波が来るから逃げなさい」と指示を出し、その後津波が大船渡の街をのみ込む様子を見ながら悲嘆に暮れる様子まで映像に残していることでも知られる。

 糖質制限? そんなもん一時解除すれば済む。鉄分を取るから糖質が多少増えてもいいノダ。信じる者は救われる。


 

世の中のおじさん気をつけましょう(涙)

 広島市内で昼飯を食べていたときのこと、女性同士の話が聞こえてきた。

「あの人、分からないかな普通?」

「うん。女性同士で話しているところに割り込んで来るよね」

「女性ばかりの場に何で首を突っ込んで来るのかな」

「こっちはみんなが黙ってみせておじさんに意思表示するしかないかもね」

 女性ばかりの場に入って行く蛮勇は私にはないけれど、記憶にないだけでもしかしたら1回や2回はこういうことをやってしまったことがあるかもしれない。

 おじさんは女性ばかりの場に近づかないこと。ついでに言えば、同性でも若者ばかりの場に行って1分以上語らないほうがよさそうだ。先輩風を吹かすようになったら、そのことに気づかなくなっているわけで、おしまいだもんなぁ。

サザン無人ライブで最も感動したのは

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 椅子にも床にも座らない。拍手し、声を上げ(さすがに「くわたー!」とは叫ばなかったが)、手拍子を取り、踊り、笑い、汗まみれの2時間が過ぎた。サザンオールスターズの無人ライブである。これをオンラインで見ることができるのだから、インターネットを開発した米国に感謝しなければならない。

 同じサザンファンのトモちゃんとの会話。

私「見た?」

トモちゃん「見た!」

「よかったよねぇ」

「最高だった」

「特にエンディング。ドライバーの名前まで出たでしょ」

「そうそう」

「お! よく見てるね。桑田佳祐のアイデアではないかもしれないけど」

「でも彼はいつもファンとスタッフにありがとうって言ってるでしょ」

「あ、そうか」

 私も彼女もライブの終わり方に驚いたのだった。関係者の名前がそれこそ機材搬入の運転手の名前まで流れたのである。桑田佳祐の案なのかアミューズの案なのか分からないが、ほおーと感心させられた。終わり方で大好きなのは映画『アメリカンフラフィティ』だが、それに勝るとも劣らない。オンラインだからこそできた見せ方であり、今回のライブ最大の見せ場であった。

 グッズが届くのは8月下旬とずいぶん先だが、誇りを持って使うことになりそうだ。



 

「なんである、アイデアル」は

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 40年ほど前の大学時代、私は東京・杉並区に住んでいた。高校生の家庭教師をすることになり、その彼から聞いたのだが、「なんである、アイデアル」は彼の父親の作なのだという。誇らしげだった。当時その宣伝文句をどこかで聞いたことがあったのでいちおう知ってはいた。

 この「なんである、アイデアル」が6月27日付『朝日新聞』be版「サザエさんをさがして」で取り上げられていた。《63(同38)年には植木等が出演するわずか5秒のCMをテレビで流した。無責任男が傘をさして立ち、ただ一言「なんである、アイデアル」。インパクトのあるキャッチコピーが流行し、広告史に残る名作とされる》

 私が生まれた年のテレビ宣伝なのだった。それにしても《広告史に残る名作》ってすごいじゃないか。

 この名文句をつくった人の仕事場が私の部屋の真下だった。2階建て木造で1階に3部屋ずつ並ぶ。私は2階の真ん中の部屋である。夜遅くまで友人と騒いでいたとき、カンカンカンと階段を駆け上がってきてドアをドンドン叩いて「やかましい!」と一喝されたという程度のケンケイはできたが、直接お目にかかったことはない。

 高校生だった青年は今50代前半か。車の整備工になりたいと言っていたような。この記事、読んだかな?
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